新米インフラエンジニアの研修日記

とある会社で研修させて頂いたことを書いてます。

RFC 742とRFC 1288

RFC 742


Name/Fingerプロトコル
K. Harrenstien. December 1977

用途は、

ネットワークサイト内の特定コンピュータまたは特定人物のステータスを表示するのに使われる。
ネットワーク内の他のユーザーに関する情報を得たいという要望に応えたものであった。
誰がログインしているかという情報は、その人にどこに行けば会えるかということを判断する材料となる。

Fingerプロトコル - Wikipedia

どういう機能かというと、

Name/Finger プロトコル (FINGER) は、アプリケーション・レベルのインターネット・プロトコルで、finger コマンドと fingerd デーモンの間のインターフェースを提供します。
fingerd デーモンは、現在ログインしているユーザーの情報を、指定されたリモート・ホストへ戻します。 finger コマンドに特定のホストのユーザーを指定して実行すると、そのユーザーに関する詳細情報を入手できます。 FINGER プロトコルは、リモート・ホスト上と要求側ホストに用意しておく必要があります。 FINGER は、伝送制御プロトコル (伝送制御プロトコル) をその基礎となるプロトコルとして使用します。

IBM Knowledge Center



RFC 1288

Finger ユーザー情報プロトコル
D. Zimmerman. December 1991.

仕組みはこんな感じらしい。

  1. Finger はTCPのポート番号79を使う。

  2. ローカルホストがリモートホストのFingerポートに対してTCPコネクションを確立する。

  3. リモートホストでは、そのコネクションの要求を処理するための RUIP (Remote User Information Program) が起動される。

  4. ローカルホストはRUIPにFingerクエリ仕様に基づいた1行のクエリを送信し、RUIPの応答を待つ。

  5. RUIPはそのクエリを受信して処理し、返答し、コネクションをクローズさせる。

  6. ローカルホストは答を受信すると、ローカル側のコネクションのクローズを行う。


[その他の特徴]
サーバ側の実装は fingerd(finger daemon)、クライアント側の実装は name と finger があり、その時点のシステムおよび特定人物に関するステータス情報を人間が読める形式で表示する。
特にフォーマットは決まっておらず、コマンド行1行ぶんの内容をプロトコルの応答として返す。
UNIXUnix系システム、最近のWindowsで実装されている。
このプログラムは、あるユーザーがログインしているか、そのメールアドレス、フルネームなどの情報を提供する。
そのような標準のユーザー情報以外に、そのユーザーのホームディレクトリに .project ファイルや .plan ファイルがあれば、その内容も表示する。

finger コマンド
IBM Knowledge Center

fingerd デーモン
IBM Knowledge Center